梅雨が明け、真夏の日差しが照り付けるようになると、ウォーキングをしていても目につく花の数が減ってしまった。
紫陽花の花はまだ咲いているが、既に瑞々しさを失いつつある。
くちなしの花も今年は早く終わってしまいそうだ。
くちなしの花の花言葉は、とても幸せです、優雅。
街の至る所に咲いているのが、アガバンサス。
花が咲いて初めて、こんなに沢山のアガバンサスが植えられていたことに気が付く。
綺麗な花なのだが、この花単色ではウォーキングをしていてもつまらない。
花菖蒲が咲いていた場所の近くに、今はカンナが咲いているのを見つけた。
カンナは夏を告げる花だ。
カンナの花も、花菖蒲と同じく情熱的で肉感的。
花言葉は、情熱、快活、永遠、妄想。
ウォーキングを続けていると、オレンジの鮮やかな花を見付けた。
陽射しが強いので写真では色が出ないが、実際には美しいオレンジの花だ。
これは、ノウゼンカズラ(凌霄花)。
夏を告げる花で、夏の季語でもある。
花言葉は、名声、名誉、栄光。
次にはこんな綺麗な大きな花を見付けた。
これはタイタンビカスだ。
三重県の赤塚植物園が開発した新しい品種で、アメリカフヨウとモミジアオイの交配選別種。
今では色々な色の花の改良品種が作られているが、基本品種のこの色が好きだ。
アガパンサスの中に、グラジオラスが咲いている。
グラジオラスを見ると、テヘランで出会った素敵な日本人女性を思い出す。
彼女のお宅にディナーで招待され、高さが1m20cm位もある大きなグラジオラスを20本花束にしてプレゼントした。
とても喜んでくれたが、グラジオラスで彼女の細身の身体が覆われて見えなくなってしまった。
グラジオラスの花言葉は、密会、用心、思い出、忘却、勝利。
テヘランの出会いを象徴するような花言葉だ。
中学校の校庭には、もう向日葵が咲いている。
向日葵を見ると、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニを連想すると言えば、ちょっと話が古すぎるかも。
映画ではロシアの見渡す限りの向日葵畑だったが、私はハンガリーを旅した時の、車で走っても走っても続く向日葵畑を思い出す。
夏になり花の数が減ってはいるが、夏に相応しい華やかで大振りの花々を楽しんだウォーキングでした。
今夜は、神楽坂の『ドルチェ・ヴィータ』で買ったイタリアの白ワインを抜栓。
暑くなると、冷えた白や泡をすぐに飲むことが出来るように、常に2~3本をセラーから冷蔵庫に移している。
これもその中の1本。
シチリアのファツィオが造る、カタラット、ウ・カントゥ、テッレ・シチリアーネ、2014年。
このワインは、『ドルチェ・ヴィータ』の運営会社である塩の専門商社、ジャパンソルトが輸入している。
色合いは、淡い黄金色。
フレッシュな柑橘系の香り。
グレープフルーツやレモン、温度が上がってくると蜂蜜のニュアンス。
後味にはグレープフルーツの軽い苦み。
あとに甘みが残らないので、切れ味が良い。
エトナ山麓で栽培されたぶどうを使っているのか、ミネラル感もある。
ぶどうは、カタラット100%。
シチリアで最も広範に栽培されている白ぶどうだ。
シチリアの美味い白ワインを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。
お家ワインの記事をアップすると、どんな料理を合わせたのかとご質問を受けることがある。
週に三~四回はフレンチやイタリアンのレストランで食事をしているので、自炊用の食材はあまり持っていない。
今回合わせたのも、暑さ凌ぎの手抜き料理。
栃木の銘柄豚の厚切りロースを三枚用意し、下処理の後、一枚はシンプルに塩コショウ、もう一枚はガラムマサラ七味を振り掛け、最後の一枚には軽く素焼きしたあとに八丁味噌を塗り、オーブンへ。
焼いている間に、レタスをちぎり、キャベツ、タマネギ、ピーマンを千切りにして大皿にがばっと盛りつけ、タマネギドレッシングを少量。
ベランダ菜園でピーマンを収穫したついでに採ったミニトマトも数個盛り付け。
同じくベランダで収穫したアロエの葉を手早く皮をむき、刻んでトッピング。
アロエは皮に栄養素が多いが苦いので、ねばねばのゼリー状の中身を食べている。
ブルグルをひとつかみ短時間茹で、皿に盛り合わせる。
ブルグルはトルコの食材で、デュラムセモリナの挽き割り粉。
水に漬けただけでも柔らくなるので、災害時の非常食にもなる。
この皿に焼きあがったロース肉を載せ、焼汁をブルグルに掛ければメイン料理の出来上がり。
これだけでは野菜が足りないので、ロースを焼いている間にもう一品。水に戻しておいた千切り大根と干しワカメに、薄切りにしたキュウリ1本を加え、三杯酢に酢橘ポン酢を少し加えて香り付けしたドレッシングで和え、酢の物の出来上がり。
切り干し大根と干しワカメは戻すと量が増えるので、今夜も丼一杯できてしまった。
メイン料理が出来上がるまで、丼ごと冷凍庫に入れて冷やしておく。
これに、作り置きのひじきの煮物を一皿加え、夕食の完成。
これで所要時間30分弱。
今夜のカタラットに合わせた手抜き料理のご紹介でした。