彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ、車で西麻布に向かう。
目的のお店は、白亜の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』。
私の何時ものフレンチと言えば、それは銀座の『ブラッセリー ポール・ボキューズ』で、今年は9月末までに15回訪問している。
でも考えてみれば、この『レストランひらまつ レゼルヴ』にも9月末までに10回訪問しており、”もうひとつの何時ものフレンチ”と呼んでも良いだろう。
緩く弧を描く白大理石の階段の踊り場では、何時もの母子像と天使像がお出迎え。
私が写真を撮っていると、彼女は先に階段を上ってしまう。
遅れて階段をのぼりながら、彼女の細く長い脚首を眺めるのも好きだ。
二階のレセプションで坂元支配人に迎えられ、顔見知りのスタッフに今夜の席に案内してもらう。
今日は、プロヴァンス料理の会。
どん料理な料理に出会えるか楽しみだ。
『レストランひらまつ』は画廊のようなレストランだが、ここ『レストランひらまつ レゼルヴ』にも素晴らしい絵が飾られている。
これはマリー・ローランサンの作品。
20世紀前半にパリで活躍した画家で、日本でも人気が高い。
こちらはベルナール・ビュフェの作品。
第二次世界大戦後のフランスで活躍した具象絵画の代表的作家。
彼の作品は他にも飾られている。
アペリティフはベリーニ、桃のカクテル。
スパークリング・ワインに、桃のピューレとグレナディンシロップを加えて作られている。
使われているスパークリング・ワインは、ヴーヴ・アンバルが造る、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2015年。
前菜は、にゅう麺の冷製ガルニチュール・コンディマン。
にゅう麺が使われるとは面白い。
兵庫県産なのだそうだ。
このコンディマン(調味料)はオリーブ、ケッパー等を用いて作られた自家製のもの。
白ワインは、プロヴァンスに本拠地を置く欧州最大級の造り手、ドメーヌ・ロワイヤル・ドゥ・ジャラスが造る、ピンク・フラミンゴ、ブラン、2017年。
華やかな香りの、リッチなボディ。
ぶどうはシャルドネで、栽培はリュット・レゾネ。
高樹齢、低収量のぶどうのテ-ト・ドゥ・キュヴェ(一番搾り果汁)のみを使用。
何時ものバゲット。
美味しいので、食べ過ぎてしまうのが問題。
ムール貝とエビのスフレ、オマール風味ブイヤベース。
スフレはみるみる縮んでしまうので、写真映りが悪い。
中には、ムール貝とエビがごろごろ。
スープはオマール海老の香りが素晴らしい。
西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。