西麻布の白亜の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜はプロヴァンス料理の会。
そこで、赤ワインもプロヴァンスのドメーヌ・ロワイヤル・ドゥ・ジャラスが造る、ピンク・フラミンゴ・ルージュ、2017年。
透明のボトルが珍しい。
色合いはとても濃いガーネット。
赤い完熟果実のアロマ。
果実味が豊かで、タンニンは円やか。
ぶどうはメルロー主体で、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが加えられている。
ぶどう栽培はリュット・レゾネ。
高樹齢・低収量のぶどうのテート・ドゥ・キュヴェ(一番搾り果汁)のみが使用されている。
仔羊腿肉のローストがテーブルに運ばれてきた。
これを今から切り分け、盛り付けられるのだ。
仔羊腿肉のロースト、ジュ・ソース、佐土原ナスとタイム風味のジャガイモのピューレ。
丸々の大きな腿を見た後では、切り取られたポーションが随分上品に見える。
食べてみると、結構ヴォリュームがあり丁度良い量であることがわかった。
ジュ・ソースの塩味が仔羊肉に良く合って美味い。
ディジェスティフも、プロヴァンスのドメーヌ・ロワイヤル・ドゥ・ジャラスが造る、ピンク・フラミンゴ、グリ・ド・グリ、2017年。
やはりプロヴァンスと言えば、ロゼ。
果実の甘い香りを持ちながら、口に含むと爽やかな辛口。
ぶどうは、グルナッシュ・グリとグルナッシュ・ロワールで、栽培はリュット・レゾネ。
そう言えば、プロヴァンスのロゼを代表するミラヴァルはどうなるのだろう。
ブラピとアンジーの愛の結晶として購入されたシャトーだが、二人の離婚が成立すると誰が所有者となるのだろうか。
デセールは、ドライフルールのヌガーグラッセ、リカール風味の洋梨のスープ。
リカールは、アニスとリコリスが入ったパスティスの代表的銘柄。
冷たいヌガーグラッセが洋梨のスープに良く合って美味しい。
「今夜の会も楽しかったわ。プロヴァンスのワインはロゼしか飲んだことが無かったけど、白も赤も美味しかったわね。今夜もありがとう」と彼女。
「喜んでもらえて嬉しいよ。今夜の君も素敵だよ」と私。
二階のレセプションに降りると、何時もの通りシャルル・シャプランの絵が見送ってくれる。
坂元支配人とお礼の挨拶を交わし、店をあとにする。
西麻布交差点から六本木通りに入り、六本木ヒルズに向かう。
東京タワーの上には、綺麗なお月様。
蜘蛛は、近くに座る女性を狙っているようだ。
メトロハットから地下に降り、成城石井で彼女のためにサラダを何点か購入。
彼女と過ごす西麻布、六本木の夜は素敵に更けてゆきました。