フランス旅行記はちょっとお休みし、先月の記事。
彼女と恵比寿で待ち合わせると、車で代官山に向かう。
向かった先は、旧山手通りにある大邸宅の一軒家レストラン、『リストランテASO』。
通りに面しているのは、『カフェ・ミケランジェロ』。
この中を通り越すと、奥に『リストランテASO』がある。
樹齢300年の欅の林に囲まれた素敵な邸宅だ。
レセプションで高橋支配人に迎えられ、今夜のテーブルに案内される。
今夜の席は一階だが、緩やかに弧を描くこの階段を上ると二階には個室がある。
さらに先に進むと、ダイニングルームに出る。
普段はここで食事をすることができるが、今夜は奥のサロンが使われている。
ダイニングルームの外には、ガーデン。
何時も花が咲き、とても美しい空間。
ここが結婚披露宴で人気の理由がわかる。
ダイニング・ルームを抜け、さらに奥に進むとサロンに至る。
先客がだいぶいらっしゃるようだ。
案内されたテーブルはサロンの一番奥、暖炉の横。
最近はこのメイン・テーブルのひとつが私達の何時ものテーブルになった。
天井にはシャンデリア。
ここのサロンの照明は美しい。
何時もの絵皿に、何時ものテーブル・セッティング。
アペリティフは、シャンパーニュ。
ドゥラモット、ブリュット、プール・ヒラマツ。
名門ドゥラモットが『ひらまつ』のために造る、スペシャル・キュヴェ。
グレープフルーツのような爽やかな香り。
口に含むと、豊かな果実味の後には、ブリオッシュや蜂蜜のニュアンス。
サロンの姉妹メゾンだけあって、ドゥラモットは本当に美味しいと思う。
セパージュは、シャルドネ55%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ10%。
アミューズ・ブーシュは、グジェール。
グジェールは、チーズを練り込んだシュー。
続く白ワインは、アルザスのトリンバックが造る、ゲヴュルツトラミネール、レゼルヴ、プール・ヒラマツ、2011年。
トリンバックはアルザスの名門で、フランスの全三ツ星レストランにオンリストされている。
輝く黄金色。
ライチ、青リンゴやパッションフルーツの香り、そしてハチミツのニュアンス。
濃厚なフルーツの甘みを持つが、後味は爽やか。
前菜は、フォアグラと焼き穴子、松茸とトリュフソース。
ゲヴュルツトラミネールは、このフォアグラに合わせたワイン。
それにしても、フォアグラと穴子、松茸とトリュフとは驚くべき食材の組み合わせ。
何と言っても香りが素晴らしい。
フォアグラの下には、焼きナス。
ナスがフォアグラの脂を吸収し、全体の味のバランスを上手く保っている。
高階シェフの料理は今夜も素晴らしく、続く料理への期待が高まる。
彼女と過ごす代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』での素敵な夜は続きます。