代官山の素敵な邸宅レストラン、『リストランテASO』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
二種類目の白ワインは、コート・デュ・ローヌ、エルミタージュに本拠地を置く人気ドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーヴ造る、J.L.シャーヴ・セレクション、エルミタージュ、ブランシェ、2011年。
ジャン・ルイ・シャーヴは1481年からワインを造り続け、現当主は16代目という名門。
シャーヴのワインは価格が高くなり、手が届かなくなった。
そこで造られ始めたのがネゴシアン物のJ.L.シャーヴ・セレクション。
基本的に購入ぶどうで造られるが、ぶどうの栽培から醸造までシャーヴが監修するので、ドメーヌ物と変わらぬ品質を維持。
しかもこのブランシェには、ドメーヌで使わなかった自社畑のぶどうが85%も使われている。
綺麗な黄金色。
グレープフルーツやマスカットの香り、そして口に含むと凝縮された果実味の中に炒ったアーモンドや蜂蜜のニュアンスも。
活き活きとしたミネラルがボディを引き締め、余韻も長い。
ぶどうはマルサンヌ100%で、樹齢は50~60年。
熱々のパンも届く。
このパンが美味しいので、つい2個、3個と食べてしまう。
お供は、ホイップバター。
リングイネのトマトバジリコ和え、赤海老、帆立貝、ジロール茸。
大きな赤海老と帆立。
ハーブと赤海老を横に移すと、ジロール茸が現れた。
赤海老、帆立、ジロール茸それぞれの食材が美味しさを発揮しながら、トマトとバジリコ味のリングイネと綺麗なハーモニーを演出している。
魚料理は、鱸のムース仕立て、サフランソース、イカ墨のカヴァテッリとモンサンミッシェル産ムール貝。
ヴァポーレされた鱸の上には、帆立のムース。
鱸を切り開くと、下からはムール貝とカヴァテッリ。
モンサンミッシェル産のムール貝は小振りで旨味が強い。
イカ墨のカヴァテッリは、黒い小さな手作りパスタ。
カトラリーには、”ASO”の名前。
ホールマークも入っている。
右側には”ASO”、左側の文字は読み取れなかったが、銀製品であることは間違いない。
日本橋の『代官山ASO チェレステ日本橋』のカトラリーには、”ASO”と”EPNS”と刻印されていた。
EPNSは、ニッケルの母体に銀が電気メッキされていることを示している。
近くのサービスカウンターには、美味しそうなイタリアワインが置かれている。
これは楽しみだ。
代官山の『リストランテASO』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。