先月のこと、東京在住のイタリア人に人気のイタリアン、『トラットリア・ダイ・パエサーニ』で彼女とディナー。
高田馬場駅で待ち合わせると、お店に向かう。
ここは珍しいアブルッツォ料理のお店なのだ。
外からガラス越しに中を覗くと、とっても居心地が良さそうだ。
左側に厨房、右側にテーブル席。
唐辛子とニンニクがいっぱい天井からぶら下がっている。
奥に進むと広めの部屋があり、そこにも幾つかのテーブル。
オーナーのジュゼッペ・サバティーノさんがテーブルに現れ、「最初はスプマンテをどうぞ」とグラスに注いでくれる。
ヴェネト州のアントニーニ・チェレーザが造る、ヴィッラ・デ・ブルン、ラ・ヴェネツィアーノ、スプマンテ、エクストラ・ドライ。
抜栓したてのスプマンテは泡立ちも良く美味い。
グレープフルーツ、青リンゴ、オレンジの爽やかな香り。
ぶどうは、グレーラ100%。
エイのタルタル、柑橘の香り、アスパラガスを添えて。
エイの料理とは珍しい。
柑橘の香りが心地良く、とても美味い。
こちらのシェフは、イタリア大使館で5年間勤務した経験を持つのだそうだ。
白ワインもグラスでお薦めをお願いする。
テッラ・ダリージ、トレッビアーノ・ダブルッツォ、2016年。
アブルッツォ州を代表するぶどう、トレッビアーノで造られたワインだ。
オレンジや青リンゴのフルーティーな香り。
口に含むと、酸味とミネラルのバランスが良く、熟した洋梨やパイナップルのニュアンスを持つ。
入り口にハムやサラミがいっぱい入った冷蔵庫があったのが気になっていた。
ジュゼッペさんに質問すると、我が意を得たりとばかりに冷蔵庫の前に案内され、中身を取り出して説明してくれる。
隣の冷蔵庫にもサラミがずらりと並んでぶら下がっている。
このサラミは新作で、コーヒーとチョコレートで味付けされているのだそうだ。
ジュゼッペさんはサラミ・マイスターの称号を持ち、ここのハム・サラミ類は全て彼のお手製。
そこで、自家製アブルッツォ・サラミの盛り合わせを注文。
これは何かのパテ。
説明を聞いたが忘れた。
これはコッパ。
豚の生ハム、羊の生ハムもある。
二人に取り分けるのは、私の役目。
この野菜は、千葉の自家農園で栽培しているのだそうだ。
高田馬場のアブルッツォ料理のお店、『トラットリア・ダイ・パエサーニ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。