八月初めのこと、暑い日はシャンパーニュを飲みたくなるものだ。
そこで彼女と品川駅で待ち合わせ、シャンパーニュを飲みに行くことにした。
向かった先は、北品川にある「マリオット東京」。
ここの『ラウンジ & ダイニング G』の、シャンパーニュ・フリーフローのプランを予約しているのだ。
外にはまだ明るさが残る。
前庭には赤いパラソルが幾つも張られ、BBQを食べることが出来る。
どこかの会社のパーティーなのだろうか、サラリーマン風の人がぞろぞろと前庭に出ていく。
今夜はシャンパーニュのプランで満席のようだ。
どのテーブルにもシャンパーニュ・グラスがセットされている。
何時もの、水を掛ければ膨らむお手拭き。
「マリオット東京」のこのプランは、redfoxさんに教えていただいた。
それ以来ここに来るのは五回目。
今夜のシャンパーニュは、ルイ・ロデレール、ブリュット・プルミエ。
クリスタルをフラッグシップとして擁することで有名なメゾン。
1776年の創業以来家族経営を続ける、数少ないメゾンでもある。
ルイ・ロデレールの特徴の一つは、200ha以上の自社畑を有し、使用ぶどうの75~80%を自社ぶどうで賄っていること。
そしてリザーヴワインの豊富さと、瓶内熟成期間の長さ。
スタンダード・クラスのブリュット・プルミエでも瓶内熟成期間は3年以上ととても長い(法定期間は15ヶ月)。
彼女とルイ・ロデレールで乾杯。
「やっぱりルイ・ロデレールは美味しいわね。前回これを飲んだのは何時だったかしら」と彼女。
「6年ほど前に六本木の金魚で一緒に飲んだのが最後だと思うよ」と私。
「貴方の記憶力には本当に驚かされるわ」
「覚えているのは君と一緒に飲んだワインだけだからね」
アミューズは・・・、話に夢中で覚えていないが、厚揚げ豆腐だったような気がする。
今夜の料理が届く。
イヴニング・ハイティーという企画なので、こんなお皿で届くのだ。
1stプレートの料理は4種類。
カマンベールチーズの味噌漬け。
スタッフドズッキーニのチーズ焼き。
燻製ポークのクロケット。
マグロとタコのマリネブルスケッタ。
2ndプレートは、シーフードの香草ソテー、サルサソース。
1stプレートの料理を、彼女と私の皿に取り分ける。
シャンパーニュにも良く合うが、どれも一口で食べてしまえるので、あっという間に無くなってしまった。
2ndプレートも取り分ける。
このプランの料理だけでは食べ足りないので、追加の料理も注文。
彼女と過ごす、「マリオット東京」での楽しい夜は続きます。