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Channel: ワインは素敵な恋の道しるべ
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今夜も楽しく国立新美術館でフレンチ・ディナー、ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ、六本木2

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六本木の国立新美術館にあるフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

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白ワインは、ロワールのドメーヌ・サン・ニコラ、レ・クロ、フィエフ・ヴァンデアン・ブレム、2018年。

 

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ドメーヌ・サン・ニコラはビオディナミの造り手。

フィエフ・ヴァンデアン・ブレムはロワールで最も海寄りの大西洋に面した産地。

 

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柑橘系の爽やかな香り。

果実味が強いが、酸とミネラルもしっかりあるので強いボディの辛口に仕上がっている。

後味に感じるグレープフルーツやオレンジピールの苦味も心地良い。

ぶどうはシュナン・ブランがメインで、シャルドネとグロロー・グリが加えられている。

 

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秋田県産北限のシイラのロースト、ケッパー風味の焦がしバターソース、じゃがいものガレット。

 

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シイラと言っても知らない方が多いかもしれないが、ハワイ料理のマヒマヒと言った方がわかりやすいかもしれない。

若い頃は、トローリングで釣ったことがある。

 

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フィエフ・ヴァンデアン・ブレムと良く合うので、グラスが進む。

 

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赤ワインは、スッド・ウエスト、マディランのドメーヌ・アラン・ブリュモンが造る、シャトー・ラロッシュ・ブリュモン、レグリース、2008年。

アラン・ブリュモンはマディランの地ぶどう、タナを使ったワイン造りで有名で、マディランの帝王と呼ばれている。

私も彼のワインが好きで、彼のワインの大部分の種類を集めてワイン会を開いたこともある。

 

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タナの語源はタンニンであるだけあって、タナで造られたワインはとても強く重いワインとなる。

彼女はタナは苦手だが、このレグリースはタナとカベルネ・フランが半々で造られているので、より柔らかな洗練されたボディとなっている。

 

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牛頬肉のブルギニヨン、インゲン豆のエチュベとじゃがいものピューレ。

そう言えば、今夜の料理には全てじゃがいもが使われている。

フランス料理にはじゃがいも=ポム・ド・テール(大地のりんご)は付き物。

じゃがいもは1640年代にメキシコからスペイン人が持ち帰り欧州に広まったが、最初は家畜の餌として栽培されていた。

それがフランスで18世紀末に食用になったのは、農業学者のパルマンティエの粘り強い教宣活動の功績。

彼の名前はジャガイモ料理にアッシ・パルマンティエとして残っている。

 

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牛頬肉の赤ワインソース煮はとろけるような柔らかさで美味い。

 

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肉料理がとても強い味だが、レグリースは負けることなく美味く調和することが出来る。

この組み合わせ、かなり好きだ。

 

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ソースを掬って食べるために、新しいバゲットをもらう。

 

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ディジェスティフは、ロゼス、ポート、トゥニー。

ポルトガル系フランス人でボルドーのワイン商だったロゼスさんがポルトガルに設立したポート・メーカーの製品だけあり、フランスで人気のポート・ブランドだ。

 

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10年熟成の濃厚なポートが美味い。

私がヴィンテージポートに目覚めたのは、まだ若い頃にウィーンのオペラ座のお隣の老舗ホテル、「ブリストル」で30年物のポートを飲んでから。

ポルトガルのポルトに旅したショーコさんが羨ましい。

 

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デセールは、ピーチ・メルバ。

桃のコンポートとヴァニラ風味のアイスクリーム、フランボワーズのクーリー、アーモンドのチュイル。

 

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この夏は大好きなピーチ・メルバを何度か食べることが出来た。

由来は既に二度ほど記載しているので、省略。

ピーチ・メルバの三要素は、桃のコンポート、バニラアイスクリーム、そしてフランボワーズのソース。

 

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〆は濃いコーヒーがいっぱいになった胃袋を癒してくれる。

 

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添えられているのは、ラ・ペルーシュ。

インド洋のフランス領レユニオン島で栽培されたサトウキビ100%で作られた、プレミアムな角砂糖。

角砂糖といっても一つ一つ形が違うのが手作り感があって楽しい。

 

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窓の外はすっかり暗くなり、六本木ヒルズが明るく輝いている。

 

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松尾支配人に今夜の礼を述べ、見送られて店をあとにする。

 

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美術館内はほとんどの照明が落とされ、闇に包まれている。

 

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最後の客となった私達が店を出たので、店の照明も暗くなった。

 

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人気のない美術館は静寂に包まれ、私達の足音がこだまする。

 

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正面入り口は既に閉じているので、非常口から外に出る。

右手に見えているガラスの建物は、吉岡徳仁作のガラスの茶室、光庵。

 

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東京ミッドタウン六本木に向かう。

 

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「今夜も歩きましょうよ」と彼女。

 

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ミッドタウンガーデンにはブルーのライティング。

 

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「最近は『ニルヴァーナ』にもご無沙汰しているわね」と彼女。

東京ミッドタウン六本木が開業した時には、頻繁にこのガーデンテラスで食事をしたものだ。

『ニルヴァーナ』はN.Y.発のインド料理のお店で、二人のお気に入り。

 

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話しながらの散策は楽しい。

今夜も赤坂まで来てしまった。

 

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そして山王日枝神社。

 

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日比谷が見えてきた。

 

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学生時代、日比谷公会堂で開催される無料のクラシックコンサートを毎回必ず聴きに来ていた。

 

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日比谷花壇は既に真っ暗。

彼女と過ごす六本木~日比谷の夜は素敵に更けていきました。

 

 

 

 

 

 


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