御殿場のフレンチ・レストラン、『Maison KEI』で彼女と過ごす楽しいランチの続き。
ここは、パリで日本人初の三ツ星シェフとなった『Restaurant KEI』のオーナー小林圭氏と、老舗和菓子舗『とらや』がコラボし、今年の1月30日に開業したお店。
アミューズは、グジェール。
小枝が組まれ、焚火のあとのようなアレンジ。
敷かれているのは、黒胡麻。
グジェールに使われているフロマージュは、14ヶ月熟成のコンテ。
飲んでいるワインは、長野でメルシャンが造る、シャトー・メルシャン、椀子、ソーヴィニヨン・ブラン、2019年。
熱々のスープが届く。
金目鯛と西京味噌のスープ。
駿河湾で獲れた金目鯛のアラを使ったスープには旨みが凝縮されている。
パンのお供は、オリーブオイルと塩。
シチリア産のE.V.オリーブオイル。
世界の有名シェフが採用する、セドリック・カサノヴァの製品。
塩の産地は聞き忘れたが、これは海塩。
ゲランドの塩なのだろうか。
パン・ド・カンパーニュは、静岡県長泉町にある人気のブーランジェリー、『ブーランジェリー・パティスリー・アダチ』の製品。
『Maison KEI』の特注品だ。
これは美味い。
彼女は全面の窓に面して座っているが、私は壁向き。
壁には厨房を見ることが出来るガラス窓。
外の景色がガラスに写ってわかりにくいが、料理人の数の多さは驚き。
彼女が見ているのは、この景色。
富士山を目の前に見渡すことができる。
満席なのでテーブル付近の撮影はできない。
天井にも木が多用され、落ち着いた寛ぎの空間を創り出している。
ナプキンは『メゾン・ケイ』のオリジナル。
「どうぞお持ち帰りください」とのこと。
「汚さないように気を付けるわ」と彼女。
これが持ち帰ったナプキン。
彼女のはピンク、私のはブルー。
このナプキンは一枚1,100円で販売もされている。
『Restaurant KEI』のスペシャリティ、ジャルダン・ドゥ・レギューム・クロッカン。
”ジャルダン・ドゥ・レギューム”=”野菜のお庭”という名の見た目にも美しいサラダ。
砕いたクロッカンがテーブル上で振りかけられる。
真ん中にはレモン風味のエスプーマ。
35~40種類の野菜が盛り込まれているのだそうだ。
中には三種のソースが仕込まれているそうだが、緑になるまで混ぜて食べて下さいとのことだったので、細かいことはわからない。
緑の素は、アヴォカド。
スモークしたサーモンの角切りも入っている。
評判どおり見て美しく食べて美味しいサラダだ。
グリーンアスパラガスの炭火焼き。
アスパラガスは香川県産。
敷かれているのは、モロヘイヤのソテー。
アンチョビとヨーグルトのソースを付けて食べる。
適度な塩気がアスパラガスの旨みを引き立てる。
アンチョビの小片も添えられているので、少し切り取ってアスパラガスと一緒に食べても粋な味変となる。
白ワインを飲み干すと、最初に選んで抜栓しておいた赤ワインを飲むことにする。
選んだワインは、シャトー・ド・フォンベル、サンテミリオン、グラン・クリュ、2013年。
シャトー・ド・フォンベルは、サンテミリオンの最高格付け、第一特別級A格付けのシャトー・オーゾンヌの姉妹シャトー。
同じオーナーの所有で、畑も隣接。
コンサルタントはどちらもミシェル・ロランで、醸造チームも同じなのだ。
コルクの状態もとても良い。
カシス、プルーン、ブラックベリーなどの黒系果実の香りと、心地良い樽香。
豊かな果実味を持ちながら、重過ぎず、シルキーなタンニンとのバランスが良い。
洗練されたスタイルのフルボディだ。
セパージュは、メルロー70%、カベルネ・フラン20%、プティ・ヴェルド7%、カルメネール3%。
彼女と過ごす『Maison KEI』での素敵なランチは続きます。