今年も残すところあと半日。
コロナ禍の中で不自由な日常生活が続きましたが、そんな中でも皆様とのブログを通じた交流が心の支えとなりました。
この一年、お世話になりありがとうございます。
皆様も素敵な新年をお迎えください。
新橋のフレンチ、『ビストロ・ソングラム』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
二皿目の料理は、パテ・ド・カンパーニュ。
飲んでいるワインは、カリフォルニアのマイケル・ポザン・ワインズが造る、アナベラ、ナパ・ヴァレー、シャルドネ、2019年。
このパテカンもパイ生地で包まれていないタイプ。
最近はパイ皮を使わないものが多くなった。
肉が粗挽きで、とても肉々しいパテカンだ。
バゲットに乗せて食べると一層美味い。
赤ワインのボトルを選ぶ。
イタリア、ピエモンテ州のエレーナ・ジュゼッペが造る、エレーナ、ランゲ・ネッビオーロ、2019年。
今夜は泡はイタリア、白はカリフォルニア、そして赤はイタリアと、フレンチのお店で全くフランスワインを飲まないことになってしまった。
エレーナ・ジュゼッペのワインは、神楽坂のイタリアン、『しゅうご』でバローロを何度か飲んだことがある。
私はチャールズ・スミスやポール・マスのワインにも惹かれたが、彼女はネッビオーロの方が好きなのだ。
淡いルビー色。
ラズベリー、ストロベリーなどの赤いベリー系の香り。
口に含むと、赤い果実に加え、バラ、スミレ、そしてスパイスのニュアンス。
ぶどうはネッビオーロ100%、発酵は自然酵母。
フレンチオークのバリックで12ヶ月熟成、瓶詰後に更に3~6ヶ月熟成されている。
今夜のお薦めから、牛すじとギアラの赤ワイン煮込み。
小さな器に取り分けて味わう。
ギアラは牛の四番目の胃。
赤ワインが効いてとても美味い。
赤ワイン煮込みのスープが美味しいので、バゲットを追加。
彼女がこんなにパンを食べるのは珍しい。
お店の名物料理、極上ハラミのステーキ&山盛りフレンチフライ。
目の前で焼かれているところを見ていたが、結構火を入れているように思えた。
でもこうして出されると、素晴らしい火入れで美味しそう。
好みの焼き加減が食欲をそそる。
彼女も「美味しい」と評価は上々。
ランゲ・ネッビオーロはタンニンもしっかりしているので肉料理にも良く合う。
最後の一杯をゆっくり味わう。
デセールは、紅玉リンゴのタタンチーズケーキ。
思った以上に大きく、食べきれるか不安。
やはりスイーツは別腹。
濃厚なチーズケーキと甘いリンゴが良く合って美味しく、完食。
いっぱいになったお腹をコーヒーが癒してくれる。
このお店にワインリストは無い。
好みを伝えてお薦めを選んでもらうか、自分でカウンターやセラー内に並んだワインボトルをチェックして選ぶ。
カウンターには良く選ばれたワイン達。
一番手前のチャールズ・スミスのワインも好きだ。
奥の見えないところにポール・マスも置かれている。
シェフに今夜の礼を述べ、お店の方に外まで見送ってもらい店をあとにする。
お腹がいっぱいなので、銀座まで歩くことにする。
銀座裏コリドー、通称ウラコリを探索。
面白そうなお店がいっぱい入っている。
こんなお店で飲んでも楽しそうだが、彼女は興味が無い様子。
今度は表のコリドー街を歩く。
ショーコさん御用達の『美登利寿司』には入店待ちの客が数人。
大好きだったメキシカン、『トロ・トーキョー』がしばらく来ないうちに閉店し、『スーパー・グリル・ブラザーズ』に代わっていた。
『トロ』は知人が企画したお店だっただけに残念だ。
数寄屋橋公園の岡本太郎作、「若い時計台」は今夜も若さを爆発させている。
銀座東急プラザもクリスマス仕様。
エルメスはビル全体が美しくライトアップされている。
屋上の花火師の騎馬像にもライトが当てられれば良いのにと思ってしまう。
彼女と過ごす、新橋/銀座の楽しい夜でした。