5月上旬のこと、美術館の中にある素敵なイタリアンでランチをすることに。
日本橋でちぃさんと待ち合わせると、中央通りを京橋に向かって歩く。
夏日の良い天気なので、日焼けが心配。
日本橋の東側を歩くと、北詰には東京市の紋章を持つ阿形の獅子像。
そして橋の中央には、麒麟像。
南詰の獅子像は、吽形。
日本橋には片側に4x4(しし)=16体の獅子が、橋の両側を合わせると8x4(はし)=32体の獅子が居る。
中央通りと永代通りが交わる日本橋交差点周辺は再開発が進み、高層ビルが林立するようになった。
八重洲大通りを渡ると、目的の「アーティゾン美術館」に到着。
ここは「旧ブリヂストン美術館」で、石橋財団が所有する美術品が展示されている。
印象派など、素晴らしい絵画コレクションを有しているので、若い頃から通った美術館だ。
開催されている企画展や常設展を鑑賞する前に、『ミュージアム・カフェ』でランチを予約している。
ここは通常ランチのみの営業で、金曜日にだけディナー営業がある。
今日は一番良いコースを予約しておいた。
アンティパストは3種類、プリモ・ピアットは4種類、セコンド・ピアットは4種類、そしてドルチェは3種類から選ぶことが出来る。
ちぃさんはカルテを見ながらひと思案。
水がピッチャーで届く。
中にはハーブと小さな柑橘。
爽やかなイメージで、さすが美術館の中のレストランと思わせるデザイン。
スパークリングワインはグラスで。
フルートグラスがお洒落。
ドメーヌ・ジ・ロレンス、クレマン・ド・リムー、レ・グレムノス。
クレマン専業の小さなメゾンが造る、高品質のスパークリング。
グレープフルーツ、青リンゴの爽やかな香り。
フレッシュな果実味、綺麗な酸、後味にはブリオッシュや炒ったナッツのニュアンス。
セパージュは、シャルドネ60%、シュナン・ブラン30%、モーザック5%、ピノ・ノワール5%。
瓶内熟成期間は12ヶ月。
前菜にクレマン・ド・リムーを合わせる。
アンティパストは、毛蟹のカンノーロ、ホロホロ鳥胸肉の冷製、インカのめざめの塩タルト、の三種から選べるが、二人とも同じものを選択。
毛蟹のカンノーロ。
カンノーロはシチリアのペストリー菓子で、”カンノーロ”とは”小さな筒”の意味。
カリッと焼いた筒状の生地にリコッタチーズベースのクリームを詰めたスイーツ。
このカンノーロを料理に応用し、筒の中にはズッキーニで巻かれた毛蟹とリコッタチーズが詰まっている。
添えられているのは、ミニトマト、大葉、ケッパー、ピスタチオ。
パンも、バゲッティーヌ、くるみ、サワードゥの三種から選べる。
ちぃさんのは、クルミパン。
私のは、サワードゥ。
パンのお供は、E.V.オリーブオイルとホイップバター。
ちぃさんと過ごす、「アーティゾン美術館」の『ミュージアム・カフェ』での楽しいランチは続きます。