丸の内でちぃさんと過ごす楽しい休日の午後の続き。
『メゾン・バルサック』でシャンパーニュランチを、『エノテカ・東京駅グランスタ丸の内店』で赤ワイン診断を、そして『マルゴ丸の内』で白ワインを楽しんだ後は、再び丸の内仲通りを散策。
緑が濃くなり、ホコ天の通りで読書をする人の姿も。
丸の内ストリートギャラリーの展示物が6月に大幅に入れ替わった。
今回の展示は、2022年6月から2025年5月までの予定。
新たな展示の中でも目を引くのが、中谷ミチコ作、「小さな魚を大事そうに運ぶ女の子と金ぴかの空を飛ぶ青い鳥」(2022年)。
凸面に彫り込まれているのは、”青い鳥”。
そして凹面に彫られているのが、”スカートで魚を運ぶ女の子”。
表面に描かれたり、削り出されているのではなく、彫り込まれているのが斬新。
凹になっているので、少し斜めの方向から撮影すると、少女が歪んで見える。
作品については、作者のコメントを引用。
「魚の泳ぐ水をスカートで大事そうに運ぶ女の子は妊婦です。全ての人は胎児だったから、この作品の主は魚です。虚と実を行き来しながら、揺らぎの中で確かなモノを探すためには、やはり物質とそれが作りだす凹凸を手探りすることが自分には大切で、だから私は彫刻を作っているのだろうと思います。凹凸に起こる無数の反転が、見る人の身体を取り込みながら、作品と一人一人の間に結ばれる関係を”唯一のもの”とする場所にしたいと思いました」。
丸の内仲通りから晴海通りを渡り、日比谷仲通りに入ると行き着いたのは、「東京ミッドタウン日比谷」。
ワインを三か所でたっぷり飲んできたので、日本酒で〆ることにした。
お店は、『三ぶん』。
何時も満員の人気店だが、休日の午後の中途半端な時間なので、先客は三人のみ。
カウンターの中央に場所を定めると、目の前には器の棚。
これを見ると、大きな地震が来たら大変だと何時も思ってしまう。
壁の黒板には、今日のお薦めの料理と、今日の日本酒。
お通しはお粥。
悪酔いしないため、まずはこれをお腹に入れる。
でも今日はかなり満腹状態。
私の酒は、山形県長井市の鈴木酒造店が醸す、磐城 壽 純米酒。
初めて飲む銘柄だ。
酒は一合と六勺を選べるが、六勺にする。
使用米は長井市産出羽の里、精米歩合は65%。
ちぃさんの酒は、福島県郡山市の仁井田本家が醸す、金寶 生酛 純米。
仁井田本家は1711年創業で、現当主は18代目という名門。
自然栽培米(オーガニック栽培米)を用い、精米歩合は80%。
蔵付き酵母で醸されている。
ちぃさんと乾杯。
今日はランチから飲み続けているが、ワインから日本酒に代わればまた美味しく飲めるのが不思議。
酒の肴は、梅水晶。
牛タンカツ、トマトソース。
トマトソースというより、生のトマトがそのまま乗っている。
添えられたマスタードを付けてトマトと一緒にいただくと美味い。
ちぃさんと過ごす、日比谷の『三ぶん』での楽しい午後は続きます。