代官山のグラン・メゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』で開催されたパリ祭ディナーに彼女と共に参加した楽しい夜の続き。
ヴィアンドが届く。
黒毛和牛フィレ肉のロースト、ペリゴール風ソース、季節野菜を添えて。
黒毛和牛は常陸牛。
ソース・ペリゴールは黒トリュフのソース。
フィレ肉の上にも黒トリュフのスライス。
添えられているのは金沢野菜と花ズッキーニ。
フィレ肉にナイフを入れると、素晴らしい焼き色。
柔らかな肉には旨みが凝縮されている。
フィレ肉とソース・ペリグーの相性が素晴らしい。
強いが洗練された赤ワインとも良く合う。
飲んでいるワインは、スッド・ウエスト、マディランの帝王、アラン・ブリュモンが造る、シャトー・モンテュスの最高峰、ラ・ティル、2007年。
ヴィアンドを終え手が空いた各店のシェフがテーブルに挨拶に来てくれる。
『メゾン ポール・ボキューズ』の入砂シェフ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座』の星野シェフとは懇意にしている。
『ポール・ボキューズ』総料理長の吉越シェフとはお久し振り。
『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』の植田シェフは厨房がダイニングと別フロアーにあるのでお会いしたことが無く、今夜が初めまして。
最初に私達のテーブルに挨拶に来てくれたが、お話ししている間は撮影できなかったので、お隣のテーブルの様子をパチリ。
デセールが届く。
夏の『ポール・ボキューズ』のスペシャリティ、ピーチ・メルバ、メゾンポール・ボキューズ風。
白桃のコンポートとジュレ、ヴェニラアイスクリーム、ラズベリーのクーリー。
上に乗っているのはアーモンドのチュイル。
白桃は山梨県産。
白桃のコンポートの下には、ヴァニラアイスクリーム、レモンバーベナのアクセント。
「ピーチメルバってどういう意味なの」と彼女。
「サヴォイ・ホテルのシェフ、エスコフィエがオーストラリアのオペラ歌手、ネリー・メルバのために考案したのでこの名前が付いたんだよ」と私。
「凄い。本当によく知っているわね」と、彼女に言われると嬉しくなる。
ミニャルディーズが届く。
右上から時計回りで、ベリーのマカロン、ボンボンショコラ、ギモーヴ、シトロンのカヌレ。
ベリーのマカロンを横から見ると、とても可愛い。
ベリーは、ラズベリーとブルーベリー。
いっぱいになったお腹を濃いコーヒーで癒す。
次々とテーブルに来てくれる各店の支配人との話も楽しく、コーヒーは二杯目。
彼女がお化粧直しの間、バーで先﨑支配人と次の予定について相談。
ラウンジは今夜は使われていない。
ここで友人達と小さなパーティをしたいと思っている。
今年はパリ祭のディナー会が無事開催されて良かった。
満たされた思いでレストランをあとにする。
彼女と過ごす代官山の夜は素敵に更けていきました。