西麻布の大好きなフレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
ドゥラモットのシャンパーニュの次に出されたのは、ポルトガルのロゼスが造る、トゥニー・ポート。
ロゼスはフランスで人気のブランド。
トゥニーは長期間樽で酸化熟成させたポートワイン。
深いコクのある味わいが素晴らしい。
ここでポートが出されたということは、次はフォアグラ料理ということ。
アントレは今夜のスペシャリティ、鴨フォアグラのキャベツ包み、トリュフのジューソース。
これは『ひらまつ』のスペシャリティ。
坂元支配人によると、フランス産の良質のフォアグラが入荷しなくなっており、このフォアグラは早くから今夜のために確保しておいたとのこと。
キャベツの中には、フォアグラのポワレとトリュフ。
ソースは、マデイラ酒、トリュフジュース、ジュ・ド・キャナールを煮詰めたトリュフ・ソース。
ポートとフォアグラが良く合う。
黒トリュフの香りを纏ったフォアグラが美味い。
どのレストランに行っても、フォアグラが入荷しないとの話を聞く。
生活必需品ではないが、無くなると思うと寂しい。
この料理の説明書もいただいた。
外が薄暗くなってきたので、テーブル上のキャンドルに火が灯される。
三種類目のワインは、ジョセフ・フェヴレ、ピュリニー・モンラッシェ、2018年。
フェヴレはネゴシアンとしての顔も持つが、実際にはドメーヌとしての性格が強く、ブルゴーニュに120haの自社畑を保有し、生産・販売量の80%はドメーヌ物。
彼女はシャサーニュやムルソーよりピュリニーが好きなので、このワインにご満悦。
ピュリニーらしい引き締まった酸とミネラルを持つ素晴らしいボディだ。
ポワソンが届く。
長崎県五島列島の福江港直送ハタのポワレ、自家製五島美豚ベーコンと白玉葱のエチュベ、椿野菜と共に。
ヴァン・ジョーヌのソースが注がれる。
ヴァン・ジョーヌはジュラ地方で作られる特殊なワインで、空気を残した樽の中で産膜酵母を使って澱と共に長期(法定期間6年3ヶ月)熟成された、”黄色いワイン”。
ぶどうは、サヴァニャン。
ヴァン・ジョーヌの独特の香りが素晴らしい。
この料理に使われたヴァン・ジョーヌを田中ソムリエールが持って来てくれた。
ヴァン・ジョーヌは、クラヴランという620mlの太めのボトルに詰められている。
使われたのは、オーギュスト・ピロー、ヴァン・ジョーヌ・アルボワ、2015年。
付け合わせ野菜の色彩が美しい。
ピュリニー・モンラッシェと合わせる贅沢な一皿。
彼女と過ごす、西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』での素敵な夜は続きます。