西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜の赤ワインは、ボルドー、サン・テステフ、シャトー・オルム・ド・ペズ、2009年。
18世紀半ばにサン・テステフに設立されたシャトーで、1940年以降は、ポイヤックの名門、シャトー・ランシュ・バージュのオーナーのカーズ家の所有となり、品質が向上。
2003年にはメドック格付け、クリュ・ブルジョワ・エクセプショネルとなっている。
色合いは深みのあるガーネット。
カシス、プラム、ブラックベリーの香り。
豊かな果実味と強いがしなやかなタンニン。
コーヒー、シガー、ダークチョコレートのニュアンスを持ち、余韻は長い。
熟成はフレンチオークの樽で16ヶ月、新樽比率は45%。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン46%、メルロー43%、カベルネ・フラン11%。
ヴィアンドは、国産牛ヒレ肉、福島さん有機JAS米とトリュフのリゾット、グリーンアスパラガスのクロッカン。
素敵な焼き色が食欲を掻き立てる。
それにしても、随分大きなフィレ肉だ。
赤ワインとブランデーのソースの香りも素晴らしい。
黒トリュフの香りがする有機栽培米は、ヒノヒカリ。
サン・テステフの赤とベストマッチ。
田中ソムリエールがソースに使われているブランデーも持ってきてくれた。
使われているのは、A.E.ドール(メゾン・アウドール)のVSセレクション。
メゾン・アウドールは1858年創業で、大量の古酒を保有していることで有名。
デセールは、白桃のコンポート、マラスキーノ風味。
白桃が一つまるまるコンポートにされている。
白桃は夏の美味。
『メゾン ポール・ボキューズ』ではピーチ・メルバを食べたばかり。
そして今夜は『レストランひらまつ レゼルヴ』で白桃のコンポート。
至福のデザートだ。
食後はコーヒーでいっぱいになったお腹を癒す。
ミニャルディーズは、抹茶の生チョコレート、ベルガモットとアールグレーのマカロン。
気が付くと、なかなか暮れない夏の夜が、すっかり暗くなっている。
実は、この素敵なレストランは今年いっぱいで閉鎖されることが決まった。
設備が老朽化し、改築するか廃業すべきか検討を重ねた結果、悲しい決断に至ってしまった。
名残を惜しみ、坂元支配人と内木場シェフと記念撮影。
二人は表の道まで出て、私達の姿が見えなくなるまで見送ってくれた。
外苑西通りに出ると、車に乗って六本木ヒルズに戻る。
66プラザのドラえもんの周りには柵が置かれ、今日の展示は終了している。
そして何故か成城石井。
彼女と私の明日の朝食用に、サラダを何品か購入。
彼女と過ごす、西麻布での素敵な夜でした。