10月下旬のウォーキング。
秋も深まり、空には秋の雲。
これは”ひつじ雲”と言えばよいのだろうか、それとも”うろこ雲”なのだろうか。
ひつじ雲は高積雲で高度が低いので雲の塊が大きく見え、うろこ雲は巻積雲なので高度が高く、雲の塊が小さく見える。
この雲、どちらなのかちょっと微妙。
このヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)の花を見付けたのは、一年前のこと。
初めて歩く住宅街で見付け、家の前の道をお掃除されていた奥さんに何という植物か尋ねたが、「それが知らないのです」との回答。
そこで帰宅後に写真を元に調べたら、キツネノマゴ科ルイラソウ属の多年草、ヤナギバルイラソウだとわかった。
原産地は、南アメリカ、メキシコ。
そこで一週間後に再度訪問し、「キツネノマゴ科のヤナギバルイラソウです。先日の通行人より」と書いたカードをポストに投函した。
そして一年後、再びこの家の前をウォーキングしていてこの表示を見付けた。
なんだか心がほっこり温かくなった。
花言葉は、”正直”、”勇気と力”、”愛らしさ”。
軽やかな雰囲気の花は、セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)。
フウチョウソウ科セイヨウフウチョウソウ属の一年草で、原産地は熱帯アメリカ。
花の姿が蝶が風に舞うようだということで、この名が付けられている。
花色は、ピンク、紫、白で、開花期が長く育てやすいので人気がある。
花言葉は長いものが多く、”秘密のひと時”、”あなたの容姿に酔う”、”小さな愛”、”舞姫”、”幸福”、”思ったほど悪くない”、”あなたの魅力を心に刻む”。
郊外に出て歴史を感じさせる住宅街の中をウォーキング。
車の排気ガスを吸うのが嫌なので表通りは避け、住宅街の中を歩くことが多い。
左右の家々には多くの柑橘の樹。
蜜柑や橙が多いのだと思うが、柑橘類は種類が多く、私には見分けがつかない。
蜜柑も橙もミカン科ミカン属の常緑樹で、花言葉は”純粋”、”愛らしさ”。
ムラサキシキブ(紫式部)の紫の実が美しい。
シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、原産地は日本、朝鮮半島、中国、台湾。
変異の幅が大きい植物で、実が白いシロシキブ、葉が小さいコバノムラサキシキブ、実が小さいコミムラサキシキブ、一回り大きいオオムラサキシキブなどがある。
花言葉は、”上品”、”知性”、”聡明”、”愛され上手”。
逆光でよく見えないが、真っ赤な実がいっぱい生っているのはクロガネモチ(黒金黐)。
モチノキ科モチノキ属の常緑中高木で、原産は日本、中国、台湾、インドシナ。
樹勢が強いので、公園樹や街路樹、そして生垣にも使われることが多い。
花言葉は、”魅力”、”寛容”、”執着”、”仕掛け”。
今夜は、ひろきさんから頂いた日本酒を飲むことに。
ひろきさんは、”茨城県認定いばらき地酒ソムリエ”。
ひろきさんが選んでくれた酒は、茨城県筑西市の来福酒造が醸す、来福 純米吟醸 愛山。
恥ずかしながら、来福を飲むのは初めて。
使用米は兵庫県産愛山、精米歩合は50%。
愛山は好きな酒造好適米。
山田錦と雄山をルーツに持ち、米粒が大きく心白発現率が高いのが特徴だが、米粒が重く背が高いため倒れやすく、栽培が難しいのが難点。
このためほとんど栽培されず、剣菱酒造が農家との契約栽培という形で細々と守り続けてきた品種。
ところが阪神淡路大震災で剣菱酒造も被害を受け、契約栽培した愛山を買い取れなくなった。
そこで全国の酒蔵に支援を要請し多くの蔵がこれに応じたことから、愛山の素晴らしさが全国的に知られることとなり、今に至っている。
能作の錫の酒器でいただく。
華やかな香り。
愛山の特徴である濃醇な旨みを持ちながら、軽やかで引き締まった飲み口の辛口。
使用酵母はツルバラの花酵母。
花酵母は東京農大の中田教授が自然界の花々から良い香りを生む優良酵母を分離精製した酵母。
茨城県の特徴的な美味い酒を楽しんだ、ひろきさんに感謝の今夜のお家日本酒でした。