代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』で友人達と過ごす、2022年最後の会食の続き。
飲んでいるボトルは、ドゥラモット、シャンパーニュ、ブリュット、プール・ヒラマツ。
サロンの姉妹メゾンのシャンパーニュは美味い。
アミューズ・ブッシュが届く。
ジャガイモのムース、コンソメのジュレ。
ムースの上には、ベーコンの香りのクルトン、黒トリュフ。
パンとバターが届く。
バターはエシレバター。
ウクライナ戦争前はメダル型の個包装のエシレバターが使われていたが、今はフランスから入荷しないので、インゴット型の大きなエシレバターを切ったものが出されている。
シャンパーニュを飲み干すと、ブルゴーニュの熟成シャルドネを抜栓。
クローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2013年。
大好きなワインで、このVTは私のセラーにも確かまだ2~3本入っている。
クローディはブルゴーニュで注目の女流醸造家。
自らのドメーヌを運営する傍ら、ブルゴーニュの名門ネゴシアン・エルブール、ルモワスネの醸造責任者も務めている。
アントレは鶏もも肉のコンフィ、ピュイ産レンズ豆のサラダ仕立て。
マデイラとポルトのソース。
低温の油でじっくりと煮込まれた鶏もも肉は柔らかく旨みが凝縮されている。
ピュイ産はレンズ豆の最高級品。
実がふっくらと丸みがあり、とても美味い。
付け合わせの中には、鶏レバーのコンフィも。
アントレがしっかりとした鶏料理なので、熟成シャルドネとの相性も良くグラスが進む。
三本目のワインを抜栓する。
ロワール地方、サンセールのアルフォンス・メロが造る、サンセール・ブラン、サテリット、2010年。
クローディ・ジョバールの熟成シャルドネと、アルフォンス・メロの熟成ソーヴィニヨン・ブランのどちらを先に飲むか悩んだ。
普通ならソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネの順に飲むのだが、アルフォンス・メロのワインはボディが強く、しかも2010VTというバックヴィンテージなので、敢えてこの順番にした。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門で、フランスのワイン評価誌では、D.R.C.、イケムと並び、最高評価を獲得している造り手。
ぶどう栽培はビオディナミ、平均樹齢は55年。
バックラベルには、フランス政府による有機栽培認証のABマーク、フランス・ビオディナミ生産者団体によるビオディナミ栽培認証のビオディヴァンマークが付いている。
ポワソンは、天然平目のムニエル、ブールブランソース、完熟トマトのドゥミセッシュ。
肉厚の天然平目は島根県浜田漁港産。
平目の上にはトマトとユリネ。
ブールブランソースの中には、マツブ(エゾボラ)。
マツブは、ツブ貝の中の最高級品。
天然平目のブールブランソースに合わせて飲む熟成ソーヴィニヨン・ブランが美味い。
友人達と過ごす、代官山のグラン・メゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』での素敵な午後は続きます。