3月のこと、北千住の『呑酒場 ウル虎』で、ちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
今夜は令和五年癸卯(みずのとう)二月四日立春朝搾りの酒の飲み較べ。
七種類目と八種類目の酒を注いでもらう。
北海道旭川市の男山が醸す、男山 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。
使用米は吟風、精米歩合は55%。
お祓い神社は、永山神社。
石川県白山市の小堀酒造店が醸す、萬歳楽 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。
使用米は五百万石、精米歩合は55%。
お祓い神社は、白山比咩神社。
一軒目のお店、『餃子のラスベガス』でそこそこ食べてきているのであまりお腹は空いていないが、悪酔い防止のためにもう少し揚物を食べることにする。
牡蠣フライは通常は二個なのだが、今日は牡蠣が小振りとのことで三個。
揚げたてなので、かぶりつくと熱くて舌を少し火傷してしまった。
でも美味い。
九種類目と十種類目の酒が届く。
和歌山県海南市の中野BCが醸す、超久 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。
使用米は雄町と山田錦、精米歩合は55%。
お祓い神社は、藤白神社。
和歌山の酒らしく、パンダのマークが付いている。
埼玉県飯能市の五十嵐酒造が醸す、天覧山 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。
使用米は吟ぎんが、精米歩合は55%。
お祓い神社は、神明神社。
十一種類目と十二種類目の酒。
長野県伊那市の宮島酒店が醸す、純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。
使用米は美山錦、精米歩合は55%。
お祓い神社は、荒井神社。
國井さんが、「名前を入れてくれたんですよ」と嬉しそう。
大吉祈願の下に、『呑酒場 ウル虎』と書かれている。
新潟県柏崎市の原酒造が醸す、越の誉 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。
使用米は越神楽、精米歩合は麹米が50%、掛米が60%。
お祓い神社は、御嶽山神社。
十三種類目でここに置いている立春朝搾りは全種類制覇。
十四種類目は大好きな土佐酒を選ぶ。
島根県出雲市の旭日酒造が醸す、旭日 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。
使用米は吟吹雪、精米歩合は60%。
お祓い神社は、大隴神社。
高知県香南市の高木酒造が醸す、豊能梅 REFRESH 純米吟醸 おりがらみ 生酒。
豊能梅の純米吟醸おりがらみは何度も飲んでいるが、このREFRESHバージョンは初見。
通常の豊能梅 純米吟醸 おりがらみ 生酒は松山三井を50%磨きで醸されているが、これは吟の夢を60%磨きで醸されている。
使用酵母はどちらも高知酵母のAC95。
十五種類目、十六種類目の酒は、春らしく華やかな酒を選ぶ。
千葉県香取郡の鍋店が醸す、不動 純米吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒。
山形県産出羽燦々を用い、精米歩合は55%、使用酵母は協会1801号。
茨城県筑西市の来福酒造が醸す、来福 さくら酵母 純米 うすにごり 生原酒。
茨城県産五百万石を用い、精米歩合は59%。
東京農大の、さくら花酵母が使われている。
まさに春を告げる酒だ。
たっぷり日本酒を楽しんだ後の〆は、さくらそば。
前回はゆずそばだったが、季節に合わせてそばの香りを変えるとは粋だ。
桜の香りが心地良く、〆の蕎麦が美味い。
國井オーナーに見送られ、ほろ酔い加減で店をあとにする。
せっかく北千住に来たので、有名なお惣菜屋さんで買い物をすることに。
ところが、時間が遅すぎて既に閉店。
繁華街をふらふら歩いて帰途に就く。
ちぃさんと過ごす、北千住での楽しい夜でした。