イパンチンガに住む友人が、夕食に連れて行ってくれるとのこと。
運転手付きの車に乗り、店に向かう。
ホテル周辺の街を出て、真っ暗な道をどんどん走る。
広い道路を外れ、家が立ち並ぶが人っ子一人居ない細い道をくねくねと進む。
と、突然レストランらしい店の前に出て停車した。
『ドナ・ドーラ ピッツェリア』、ドーラ夫人のピッツェリアという名前の店だ。
道から階段を下るが、階段の周辺には薪がいっぱい積まれている。
ということは、ピッツァを焼く薪窯があるということだ。
その前ではピッツァ職人が汗を拭きながら仕事をしている。
これは美味そうだ。
早速、冷えたビールで乾杯。
テレゾポリス・ゴールド。
ブラジルのビールである。
これがコクがあってなかなか美味い。
トマトやチーズが乗せられ、ピッツァ・トーストと言う感じ。
これがビールに合うのだ。
アルゼンチンのラ・チャミーザ、フォロ・プロフェショナル、カベルネ・ソーヴィニヨン、リゼルヴ、メンドーサ、2013年。
日本では飲んだことのないワイン。
ブラジルでは、ブラジルのワインを飲むことはほとんど無い。
友人にブラジルのワインを飲みたいと言っても、アルゼンチンやチリの方が安くて美味しいよ、と言って取り合ってくれないのだ。
このアルゼンチンのワインも高いワインではないが、とてもバランスが良く美味い。
色合いは濃いガーネット。
果実味もあり、リゼルヴだけあって熟成感が強い。
確かにこんなアルゼンチンやチリのワインを気軽に飲むことができるのなら、ブラジルの高くてさほど美味しくもないワインを飲む必要は無いのだろう。
友人たちと過ごすイパチンガの『ドナ・ドーラ・ピッツェリア』での楽しい夜の続きは、また明日。