Quantcast
Channel: ワインは素敵な恋の道しるべ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

今夜はトルコのスピリッツ、ラク

$
0
0


IMG_20151127_003129.jpg
今夜はイスタンブールで購入したスピリッツ、ラクを抜栓。


ラクのことをラキと表記した読み物を時々見かける。


これはトルコ語のアルファベットを知らないために起こるミスで、トプカプ宮殿のことをトプカピと読むのと同じ間違いである。


スペルを良く見ると、最後の”i”と思しき文字には、上に点が付いていない。


この文字はトルコ語では”イ”ではなく、”ウ”と発音するのだ。


因みに、トプカプとは”大砲門”という意味。


私はトルコ、特にイスタンブールが大好きで、今まで39回旅している。


IMG_20151127_003057.jpg
このラクは、TEKELの製品。


トルコでは、昔の日本と同じく、以前はタバコ、塩、アルコールは専売制だった。


その専売を担当していたのが、TEKELである。


その後専売制は廃止され、TEKELも国営企業の民営化の流れの中で外資に売却されている。



IMG_20151127_003033.jpg
このラクは、アルコール度数が50度とちょっと高め。


これがトルコで羊料理を食べる時に良く合うのだ。


敢えて羊料理と書いたが、ラム料理ほど優しい料理ではなく、かなり臭いきつめのマトン料理に良く合うのだ。


私は臭いのきついマトン料理も好きで、イランでも毎日マトンを食べて平気だった。


イランも大好きだが、まだ12回しか行っていない。

IMG_20151127_003007.jpg

ボトルの裏面には、輸入シールが無い。


イスタンブールで購入し、ハンドキャリーで持って帰ったので税金納入シールが無いのだ。


海外に旅すると、帰りにはスーツケースに8本くらいはワインや珍しいスピリッツを入れている。


そのために、どのスーツケースにもボトル梱包材を常備している。


IMG_20151127_002948.jpg

ラクは、グラスに注ぐと透明。


これだとジンや樽熟成していないラムと変わりが無い。


でも、香りは特別だ。


アニスまたはアニシード、日本語だとセイヨウウイキョウの香りがとても強い。


ボトルには、グレープとアニシードで造ったと書かれている。








IMG_20151127_002910.jpg

ラクを入れたグラスに氷を入れ、少量の水を加えると驚くことなかれ、一瞬のうちに乳白色に変わるのだ。


まるで乳酸菌飲料のようだが、飲むと強いアニスの香と味、そして強いアルコール感のあるスピリッツである。


同様の酒は、他の国にもある。


ギリシャのウゾや、フランスのペルノー、アブサンも同じ種類のスピリッツである。


遥かボスフォラス海峡を行き交う船を思い浮かべながら飲んだ、トルコの懐かしい味でした。








Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

Trending Articles